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イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/レオ編

第2章 ~第二章~舞踏会の夜


(…っ、ダメだ。我慢しようと思ってたのに、ユヅキにあんな可愛いこと言われたら止まらない)


「ユヅキちゃん、好きだよ」


甘く囁きながら、耳をやんわりと啄むユヅキの肩がびくんと跳ねた


ユヅキ「…っ、レオ、寝起きなのに…」


「でも、誘ってきたのはユヅキちゃんでしょ?…それともさっきの言葉は嘘?」


ニヤリと笑いながら、熱の灯った眼差しを向けると、彼女は困ったように眉を下げるも、そっと胸元へと頬を寄せた


ユヅキ「ううん、嘘じゃないよ。…でももうすぐ舞踏会があるし…」


「…あぁ、そういえば二人とも疲れてよく寝てたしあまり時間がないね」


(こんなことなら、さっき我慢せずユヅキに触れていればよかったな…)


内心溜め息をつきつつも、レオはこれ以上ユヅキに心配をかけないため苦笑いを浮かべた


ユヅキ「うん、それに私、舞踏会のために用意したドレスに着替えなくちゃ…」


「そっか…残念だけど、帰って来るまでお預けだね。…本当なら今すぐにでもユヅキちゃんのことを抱きたいけど、サボるわけにはいかないしね」


ユヅキ「もう、レオったら…じゃあ、私は一度部屋へ戻るね」


踵を返し、今度こそドアへと向かうユヅキを見つめ、レオはもう一度、彼女の手をそっと握った


ユヅキ「レオ…?」


「…言い忘れてたけど、帰ってきたら、俺の腕の中で沢山甘い声を聞かせてね、ユヅキちゃん」


そっと握った指先に優しくキスをすると、ユヅキは頬を赤く染め、嬉しそうに目を細めた


ユヅキ「…うん、約束ね。じゃあ、また後でね」


「うん、引き止めてごめんね。じゃあまた後で」


嬉しそうに去って行くユヅキを見送り、レオはなんとか熱い感情を押し殺して自分も着替えるためシャツへと手を伸ばした
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