第1章 ~第一章~幸せな日常
―レオside―
(あーあ…とうとう我慢できなくてやっちゃった…)
レオの隣には、先程まで沢山身体を重ね合った愛しい人の姿があった
(ユヅキちゃんが気絶するまで、する気はなかったのに…)
レオは苦笑いを浮かべつつ、またベッドで小さな寝息をたてているユヅキを見つめた
(ユヅキちゃんが疲れてるのわかってたから我慢してたのに…ユヅキちゃんと一緒にいると本当に理性が利かなくなるな…)
(なんだか…ユヅキちゃんの全てが俺を誘ってるように見えるんだよね…)
「本当に…何度見てもユヅキちゃんの寝顔は可愛いな…」
そう一人呟きながらユヅキの頭を撫でると、ユヅキは幸せそうに微笑んだ
(大切にしたくて、本当に好きで好きでたまらないのに…それと同じくらい、ユヅキちゃんを汚して壊したくなる…)
(でもどんなに君のことを俺の欲望で汚しても、君が汚れることはなくて…)
(それどころか、君の純粋さで俺の心も全て綺麗にしてくれる…)
「…俺を選んでくれてありがとう、ユヅキちゃん」
そう呟きながらレオはユヅキをぎゅっと抱き締めて、また苦笑いを浮かべた
(……それにしても、俺のこんな歪んだ愛情も受け止めてくれるなんて、ユヅキちゃんは本当に優しい良い子だな…)
(本当に…俺には勿体ないくらいだ…)
「愛してるよ、ユヅキちゃん…」
そう呟きながら、まだ当分起きそうにないユヅキの頬に優しいキスをし、レオは服を着て部屋を出ていくのだった。