第2章 ~第二章~舞踏会の夜
(…レオ、起きてるかな…?)
レオの部屋の前まで来た私は、控えめにドアをノックをした
――コン、コンッ――…
「レオ、起きてる?」
しばらく返事を待つも、扉が開く様子はなく、悪いとは思いつつもそっと扉を開いた
「レオ…?」
そっと扉を開くと、そこにはまだ穏やかな寝息をたてて眠るレオの姿があった
私は足音をたてないよう、そっとレオの眠るベットへと近付き、ベットの端へと腰を下ろした
(穏やかな寝顔…レオがうなされることなく眠れるようになったのはいつからだろう…)
ふと、レオがうなされて眠れない日々を送っていることに気付いた時のことが思い出され、それは随分昔のことに思えた
(これからも、レオがこうして穏やかに眠れるといいな…)
彼の幸せそうな寝顔に誘われるように、そっと唇へ触れるだけの口づけをした私は、優しく彼の耳元へと囁いた
「レオ、私はどんなレオも愛してるから…だから我慢しなくていいよ」
そう囁いた後、レオは聞いていないと思いつつも恥ずかしくなり、そっと部屋を後にしようとベットから腰を上げた