第2章 ~第二章~舞踏会の夜
「えっと…じゃあ、どんな話をしようか?」
セバスチャン「セバスチャン、レオノヒミツ、シッテル、シッテル」
「えっ…、レオの秘密って…レオ、また何かあったの?」
オーバン卿とのことを思い出し、思わず眉を寄せると、セバスチャンは思いがけないことを口にした
セバスチャン「レオ、イマハチャラクナイ、チャラクナイ」
「…?うん、レオは浮気とかしないし、真面目だよ?」
セバスチャン「レオ、プリンセスダイジ、ガマン、ガマン」
「我慢って……私、レオに何か我慢させちゃったのかな…?」
セバスチャン「レオ、プリンセス、タベタイ。デモ、ダイジダカラ、ガマン、ガマン」
「っ!!食べっ…!?」
(……だからあの時、何かを振り切るようにダンスホールを出て行ったんだ…)
その意味を理解した私は、思わず頬を染めて俯いた
「…セバスチャン、教えてくれてありがとう。私、レオの部屋に行ってみるよ。…あと、このことは誰にも言わず秘密にしててね…?」
セバスチャン「セバスチャン、イワナイ。ヒミツ、ヒミツ」
そうして嬉しそうにまたどこかへ飛び立って行ったセバスチャンを見送り、私は部屋を後にした