第2章 ~第二章~舞踏会の夜
―レオside―
―――数時間後――…
「うん、これだけやれば大丈夫そうだし、そろそろ終わりにしようか」
そう言ってレオはユヅキの腰元に寄せていた手をそっとほどいた
ユヅキ「ありがとう、レオ!本番もこの調子で頑張ろうね」
そう言ってにっこりと笑う彼女の顔には少し疲れが滲んでいた
(…少し、練習しすぎたかな?)
そう思い、俺が眉を寄せていると心配そうにユヅキが顔を覗き込んできた
ユヅキ「あの…レオも忙しいのに長時間ごめんね?」
そう言って眉を下げるユヅキを見てレオはふっと微笑んだ
「気にしないで。俺はユヅキちゃんと一緒に過ごせるなら大歓迎だから」
そう言うとユヅキの頬は、みるみるうちに赤く染まっていった
ユヅキ「…っ、もうレオったら、恥ずかしいよ…」
そう言って視線を反らすユヅキの腰に腕を回し、レオはぎゅっと抱き締めた
(そんな可愛い反応をされたら、俺…)
ユヅキ「…?レオ、どうしたの…?」
「…ユヅキちゃん、その格好でその顔は反則だよ…。」
ユヅキ「え?その顔って…?」
「ユヅキちゃんは本当に危なっかしいなー…まぁ、そんなところも可愛いんだけどね」
(…本当は今すぐにでもユヅキちゃんにイケナイことしたいけど、昨日も無理させちゃったし我慢しないと…)
そう思い、ユヅキの唇に優しく口づけをした俺は、残った僅かな理性でそれ以上のことをする前にダンスホールを後にした