第2章 ~第二章~舞踏会の夜
―――翌日―…
朝食を終えた私は、夜にルベント王国で開かれる舞踏会のためにダンスの練習をレオとしていた
「えっと…ここのステップは…こう…?」
レオ「そうそう、ユヅキちゃんはダンス上手いね。あんまり上手いと、俺の方が緊張して間違えちゃいそう」
そう言っていつものように冗談めかして笑うレオを見つめながら、私達は楽しく踊っていた
「私は全然だよ…それにレオの方が何でもできるから、私はレオの方が羨ましいよ」
私が少し拗ねて俯くと、レオはにっこりと笑った
レオ「そうかな…?…まぁでも確かに、ユヅキちゃんは少し無防備で危なっかしいかなー…」
「どういうこと…?」
私がまた顔を上げてレオをじっと見つめると、レオはニヤリと意地悪な笑みを浮かべた
レオ「…例えば、こういうドレスを着てダンスをするところとか」
そう言ってレオは、私の鎖骨から胸元までをすっと指でなぞった
「…んっ、レオ…っ」
私が恥ずかしさに頬を染めながらレオの服の袖をぎゅっと握ると、レオは苦笑いを浮かべた
レオ「ほら、こういう胸元が開いたドレスを着られると、ユヅキちゃんにイケナイことしたくなっちゃうでしょ?」
レオ「…まぁ、今はダンスレッスン中だから我慢するけどね」
そう言って優しく唇にキスをしてくれたレオを見つめながら、私達は練習を続けていった