第1章 努力[黒子テツヤ]
通学路の途中にある、川の橋の下にある特別な場所。人気がなく、小学生の頃は秘密基地、だなんて言って遊んでいました。
今はここで遊ぶ子は少ないみたいなので…ここで切っちゃいましょう。家まで持たないかもなので…。
僕は制服のポケットから、カッターを取り出す。
…そして、いつものように、左手首にカッターを押し当て、一気にカッターを引く。
いつもより強めにしたので…たくさん、たくさん、血が出てきましたよ…。痛い?痛くない?…そんなの何にも感じない。痛くない。心は?痛くない。ほら、何も問題ないでしょう?
「ふふふっ…真っ赤…」
既に真っ赤になっている自身の左腕を見つめながら、ふと思う。
…こんな腕ではバスケ…できませんね。自分で自分を傷つけているなんて、気持ち悪いですよね。…バスケ…やめたほ方が……………
この続きの言葉は出なかった。
「どうしたらいいかわかんないです…」
溢れる涙を抑えきれず、泣きながらリストカットを続ける。もう…切るとこがなくなってきました。…右腕も………
ここから自分が何をしていたかは、あまり覚えていない。多分、むちゃくちゃに切りまくったのだろう。…馬鹿ですよね…。
僕はここで意識を失っていたーーーーー