第2章 新たな仲間
私がついた時にはすべてが終わっていた。……死亡者は大勢いたが。
「!?君はあの時の…」
そして少年と女の人の会話を失礼を承知で盗み聞きし、彼らの前に姿を現した。
『……………君がアクマを破壊したの?』
「はい。僕、アレン・ウォーカーと言います。君は?アクマのこと知っているみたいですけど…」
…アレン?そんな名前は私が知っている中ではあるが、聞いたことも見たこともない。仮にアクマが化けているのだとしても、この街にアクマがいたことは事実。アクマがアクマを破壊するとはどうしても思えない。狙いは?
「……私は、真壁里桜。ファインダーです。」
これがアレンとの最初に交わした疑念と疑惑が入り交じった会話だった。