第6章 孤城の吸血鬼
『吸血鬼伝説?』
私はお腹が減ったというアレンにパンを食べさせながら、村人の話に耳を傾けていた。
「ある日の夜から悲劇は始まりました。最初の犠牲者は独り身の老婆でした。クロウリーは老婆の身が蒸発するまで生き血を吸い付くし殺したのです。」
「うそぉ」
『わー!?無理無理無理!!そっち系等私無理なの!!……ってラビ!?』
「……リオッ。く、苦しいです」
ラビが私の隣の樽から顔を出して言った。…なんでそこから…
「リオー。アレンが死にそうさぁー」
はっ!?アレンの顔が真っ青になっている。私は慌てて離れた。
「もう少しで天国だったな。…まあ、もう天国だったかもしれねぇけど?」
ニヤニヤとするラビ。アレンはきっとラビを睨んだ。そんな私たちはを見て、村人達は叫んだ。
「もう1人の修道士様だぁぁ!!」
こうしてラビも捕まり、私たちは吸血鬼退治をすることとなった。