第4章 不可解な夢と自分の力
『スーマン、ありがとう。』
「いや。私も久々に楽しかったよ。元気でなリオ。」
スーマンがまるで今生の別れのような言い方をしたので、私は笑った。本部に帰ったら、すぐ会えるのに。
『スーマンも体に気をつけて。じゃあ、またね。』
「では、我々はここで。」
「ああ。………気をつけて」
私たちはスーマンと別れ、ケビン元帥との落合場所へと急いだ。
「マジかよ。また飛び降り乗車か……」
「グタグタ言っている暇があったら走れ!」
『あっ!アレだ!』
私たちはギリギリで乗車し、中へと入った。
「お、お前らがちんたらしているせいだ!」
と息も絶え絶えでエクソシストは怒鳴るが、乗り遅れた理由はあなたのトイレが長かったからですよとは言えないので、お辞儀だけしといた。
『…………眠い。』
数分が経ち、私はすごい眠気に襲われた。
「自業自得だ。朝までチェスをダーク殿に付き合ってもらってただろ。」
『………だって、スーマン長期任務で、久々に会ったから。』
「まあまあ。リオ、何かあったら起こしてやるから。」
私は言葉に甘えることにした。
「イノセンス無くすなよ」
………肝に銘じておきます。