第4章 不可解な夢と自分の力
「どうした?」
『あれってイノセンスかも。ちょっと行ってくる。』
私は下にすべり降り、上を見上げた。橋の下は暗かったが、私の目にかかればなんの問題もない。
「どうだー?」
『あった!!』
私は橋をよじ登って、橋の装飾に使われている丸い玉を手に取った。すると、その玉は光り輝き、イノセンスとなった。
『やっぱり!みんな手こずりすぎだよ。……でも、ここからが大変なんだよなぁ』
私は慌ててみんなのところに戻ろうとすると、やっぱりここでアクマが出てきた。
「ぎゃはは!!助かったぜ!!見張っていてよかったぁ!それをよこせ」
それはエクソシストが連れてきた女性の一人だった。もう一人はエクソシストに襲いかかって、足止めをしていた。すると消えたあと一人もアクマか。
『お断り!!』
私は橋から飛び降りて一気に走った。アクマが攻撃をしかけてくるのを、ヒョイっと避けた。
「リオ!」
ベンが加勢に来てくれた。私たちはエクソシストが来るまで時間稼ぎをしなければならない。私はポーチにイノセンスをしまい、科学班特製の武器を取り出した。
「エクソシストじゃないくせに、俺らと戦う気かよ?」
「お前程度だったらエクソシスト様が来るまでに遊んであげれるぜ?」
「殺す!!」