第3章 黒の教団壊滅事件
「エクソシスト…マッチョに改良手術……」
コムリンは壁という壁を破壊しながら私たちを追いかけてくる。なんとかコムリンから逃げながら、結構たつ。
『リーバー班長!!あれすごく速い!?』
「後ろを向くな!前を向け!」
そうは言われても、リナリーをおぶっている班長が私より遅いわけでして。班長を見ると自然にコムリンが見えてしまうのです。
『室長おおお!これ止めてぇぇ!!』
リナリーはリーバー班長の背中でぐっすりと眠っている。階段に差し掛かるところで、不意にリーバー班長がこけた。リナリーが階段から落ちる。
『リナリー!!』
私は何とかリナリーを抱きとめた。すごい音がして、背中がかなり痛いけどリナリーに怪我がないなら問題ない。
「リオ!?リナリー!?どうしたんですか!!」
倒れ込んだ先には任務帰りのアレンとトマがいた。………最悪のタイミングだ。
「も、戻ったか…アレン」
『班長!大丈夫ですか!?』
「リーバーさん!?その傷…?何があったんですか?」
「に、にげろコムリンが来る…」
「は?」
まだ状況がつかめていないアレンたち。私はリナリーをおぶり、トマに助けられながら立ち上がった。すると大きな音が近づいてきた。やばいもう来た……
ドカン!
壁を大破させて現れたのは紛れもなくコムリンだった。
「来たぁ」
『アレン!早くそこからはな…』
しかし時既に遅く、コムリンは私たちがいた階段を壊した。私たちは水路へとたたき落とされた。
『嘘おおお!?』
幸い私たちが落ちたところは浅かった。コムリンは水を浴びてますます狂っていくようだった。
「な、何あれ!?何あれ!?」
「発…見!リナリー・リー。アレン・ウォーカー。エクソシスト二名発見。」
『アレン!逃げるよ!コムリンはエクソシストを狙ってるんだから!』
そして再び暴走し始めるコムリン。アレンはリーバー班長に説明を求めた。
「リーバーさん!!わけが分かりません!!」
「うむ。あれはだな…」
そしてコムリンが暴れだした30分前のことを説明し始めた。