• テキストサイズ

『Dグレ』みんながいるから戦場でも笑っていられる

第3章 黒の教団壊滅事件


『ジェリーの飾り付けプロみたいだよね。』

今日作ることになったのはケーキだった。卵が余ったらしい。今日に限って、消費してくれるアレンがいないもんなぁ。

「そう?ありがと。」

ジェリーは嬉しそうに微笑んだ。料理もプロ級なのに、お菓子まで作れてそれもプロ級だなんてジェリーは本当にすごいと思う。

「味も凄く美味しかったわ。」

『うん!お店出せるよね。私毎日買いに行くよ!』

「やーね!毎日食べちゃったら、太っちゃうわよ。」

『うっ!それはやだ。』

最近3キロ太ったのに。チラッとリナリーを見ると、スラリとした足や腰で、スタイル抜群。しかも可愛いとくるから、非の打ち所がないとはまさにこの事だ。

「ふふっ。大丈夫。リオは太っても可愛いから。」

『可愛いのはリナリーだよっ!』

「あんたたち仲いいわねー。私も入れてちょうだい!!」

私とリナリーが抱き合って笑っていると、ジェリーが私たちに覆いかぶさってきた。

『「きゃー!」』

食堂は笑い声で包まれた。ふと、外を見ると何かがへばりついていた。…汚れ?よく見るとそれは人の形をしていた。…………あ。

「んもー!せっかくの女子会なのに邪魔ね!」

ジェリーがプリプリしてドアを開ける。お菓子作りのときは食堂は立ち入り禁止にしているのだ。

「……ごめんなさい」

リナリーが呆れたように誤る。そのへばりついているのは言わずとも室長だった。彼はリナリーがいる所には必ず現れるのだ。しかし、なだれ込んできたのは室長だけじゃなく、他のリナリーズファンクラブの方々もいた。

「あんたらねぇ!」

ジェリーの怒りの鉄拳が彼らに御見舞されたのは言うまでもなかった。
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp