第3章 黒の教団壊滅事件
『んー!久々にゆっくり寝た。』
時刻は午前9時。やっぱり任務がないとゆっくり寝れるよね。最高!私は起き上がり、朝食を食べに食堂へと向かった。のだが……なにやら研究室が騒がしいことに気づいた。
「あっ、おはよう。リオ。ただいま」
リナリーは任務から帰ってきたようで、相変わらずの可愛い笑顔をむけてくれる。
『おはようリナリー。おかえり。』
そんなリナリーを見て、私は今日も頑張ろうと思えるのだ。
『………ねぇ、何この音?』
私は早速リナリーに疑問に思っていたことを聞いた。部屋を出ると、けたたましい音がどこからか聞こえるのが分かった。それを辿っていくうちにリナリーと会ったのだ。…まあ、音の出どころは室長の研究室だということは分かってはいたことなんだけど。
「………何かを昨日から一生懸命作っているらしいんだけど………」
『…………嫌な予感しかしない』
私たちは怖いものを見るかのように研究室を見た。
「リオは今日任務?」
『ううん。昨日帰ってきたの。』
「ジェリーがお菓子作り教えてくれるって言ってくれたんだけど、リオもどう?」
『えっ!?いいの??』
黒の教団には同性が少なく、同年代もなかなかいない。だからジェリーはリナリー以外で話が合う友人で、偶にこういうことをしてくれる。
「もちろんよ!そう思って今から誘いに行こうって思ってたの。」
笑顔がとても可愛いリナリーは同性の私でも、偶にきゅんとなってしまう。美人なのに気取ってないし、何よりも優しい。誰でも隔たりなく接するし、リナリーは皆のアイドルだ。手をだそうもんなら、室長たちや私が黙ってはいない。
「ん?どうかした?」
『ううん。何作るのかなー?』
今日もリナリーは可愛いのでした。