第3章 黒の教団壊滅事件
『………あー、これは班長しか出来ないな。これは……こうか。』
「リーバーくーん?僕のマグカップどこー」
フラフラと入ってきたのは研究室にこもっているはずの室長だった。
『あ、お疲れ様です。』
「あれ?リオ。もう帰ってきたの?おかえり。ねぇ、リーバーくんしらな…はぁぁぁ!?!?」
「わっ!?なんすかなんすか?」
急に室長が大きな声を出すから起きてしまった班長。
「…なんでリーバーくん、リオに膝枕してもらってるの?」
どこからとりだしたのか大きなドリルを構える室長。
『「膝枕?」』
………。全然意識していなかったけど……確かに……これは………恥ずかしい。顔がどんどん熱くなるのが分かる。
『ちっ、違っ!!これは…』
「おっ、俺が寝ちゃってただけですから!」
私は頷いた。
「班長やりますね。」
「ちげぇって!!」
「リオオオオ!!お兄ちゃんに黙って結婚だなんてひどいじゃないかァァ…グハァ!!?」
「ちげえって言ってんだろ!巻き毛えええ!!」
興奮してドリルを持って突撃しようとしていた室長に膝蹴りを食らわせた班長。それを見るとさすがだなと思う。
「お前らもさっさと仕事に戻らねぇと……」
「「失礼しました!」」
鬼のような形相で睨みをきかせると、一瞬で散り始めた科学班のみんな。それを見て、段々顔の熱さもひいてきた。