第3章 黒の教団壊滅事件
『うわー。あの二人早速一緒の任務か。トマが大変だ』
「食堂でそんな事があったとはなぁ。……にしてもお前、寝なくていいのか?」
『うん。何か醒めちゃったから、明日の任務の確認。』
私はリーバー班長と談話しながら書類を見ている。リーバー班長は目にくまがすごい。喋りながらも、がりがりと手が動いている。なんだか思っていたよりも簡単な任務のようだ。私も近くに積んであるファインダーに割り当てる書類に手を伸ばした。中には極秘のものもあるから、私が手伝えるものは微々たるものなのだけれど。
「俺達は助かっているが、お前が死んじまったら元も子もないと思うぞ。神田もなんだかんだ言ってお前のこと気にしてんだろ。」
『うーん。そうかもしれないんだけど…。何かしてないと落ち着かないんだよ。』
「……分からんでもないがな。お前の場合死ぬ確率が高いんだから、俺達と一緒のことをしてたら駄目だろ。」
『そんな何徹もするわけじゃないよ。あ、班長、それあと室長の判子だけ。あと、これ私が見てもいいヤツ?』
「おーそうかサンキュー。それよりもこっちを……ってお前なぁ!」
『だってもうこれ癖みたいなものだもん。はい、班長コーラ。私室長たちにコーヒー持って行くよ』
「………はぁ。こりゃあ神田が気を揉むわけだ。書類はもういいのか?」
『もう読んだ。ただの調査だから、明後日には帰れそう。アクマの仕業じゃなさそうだし、お土産買ってくるよ!』