第3章 黒の教団壊滅事件
神田はフンと鼻を鳴らして、食べ終わった食器を片付けに行く。その後ろを多くのファインダーたちが睨みつけた。
「リオ。」
アレンが私を心配そうにのぞき込んだ。私は大丈夫だと笑いかける。
『神田はあんな感じだけど、多分心配してくれてるんだと思う。ファインダーって死と隣合わせの仕事だからね。』
「…そうは見えませんでしたけど。」
『私はそう思うようにしてるの。アレン、ありがとう。』
私なんていなくても代わりなんていくらでもいる。そんな半端な気持でやるなと言うことなんだろう。ファインダーなのに科学班の手伝いをしているのを見て、神田のかんに触ったようだ。
「いえ。あの…リオって…」
「アレンちゃーん!ご飯できたわよー」
アレンはなにか私に聞きたかったようだが、ジェリーがそれを遮った。その後にも聞く事は出来たのだが、私はジェリーが出した朝ごはんを見て目を疑った。
『えっ!?朝からそんなに食べるの!?!?』
いや、朝ではなくてもあの量は食べないだろう。山盛りのてんこ盛り。
「ええ?そうですが。」
アレンは当たり前のようにきょとんとする。そんな細い体のどこにそんなに入るのだろうか。私はアレンをまじまじと見た。
「えっ…と?」
『…あっ!10分であれを食べなきゃなんだよね!早くしなきゃ。』
私はそれを運ぶのを手伝いを、アレンがすごい速さでそれを食べているのを見守っていた。