第2章 新たな仲間
「お前、どういうつもりだ。」
『見たでしょ。アレンの手は寄生型のイノセンスだよ。それなら彼は間違いなくエクソシスト。ちゃんと調べてから壊してもいいんじゃないの?』
「リオの言う通りだよ神田くん。」
…やっと来た。この騒動の元凶…コムイ室長。神田はこちらを睨みながらまだ刀を下ろそうとしない。
「リオは君の仲間でしょう!!女性に刀を向けるだなんて…」
『アレン!アレン!前に出てきたら確実に斬られるから!!』
「はっ!このバカブスを女だと思ったことねぇよ。さっさとどけ」
『んな!!バカにブスって!神田よりは賢いつもりでいますけど!』
「もー!やめなさいって言っているでしょ!」
可愛い声が聞こえたかと思うと神田の頭がボートで叩かれた。
『リナリー!』
「おかえりなさいリオ。…入んなさい!」
リナリーが来てくれたおかげで騒動が収まり、私はどっと疲れながらホームへと足を踏み入れた。