第2章 新たな仲間
~二つ目の任務終了して~
『ここが黒の教団だよ。』
「つっ……着いたぁ!!」
伯爵と接触後、私はアレンの過去を知った。驚くべきことに彼はアクマの判別ができるのだ。科学班のみんなが聞いたら、喜びそうだ。
「……な…なんでアンナところにこんなモノを…建てたのでしょう…これをいつもリオたちは登っているんですか?」
『あははー』
私はアレンを正規のルートではないところから入らせている。もちろん彼がアクマでないのは承知しているが、敵方出ないとはいいきれないから。ごめんねアレン。
「…これが…エクソシスト総本部…黒の教団」
『そうそう。大きいでしょ。アレン方向音痴なんだから、迷わないように気をつけてね』
「……ぜ……善処します」
『ふふっ。中には可愛い子と美人がいるから楽しみにしててね。』
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一方で黒の教団側では。
「なんだいこの子は!?」
「正規ルート外で来ているから誰かと思ったら、リオが連れてきたようだな。」
「ダメだよー部外者いれちゃ。なんで落とさなかったの?」
「コムイ室長。それがですね、リオが連れてきている以外にも気になる点がありまして。」
「ここ見て兄さん。この子クロス元帥のゴーレム連れてきているのよ」
「…クロス・マリア神父の紹介できたアレン・ウォーカーです。教団の幹部の方々と謁見したいのですが」
アレンの声が部屋に響き渡る。班長が室長に問いかけるが、紹介など知らないという。
「とりあえず門番さん、身体検査よろしく」
何を企んでいるのかリオが門番にそう言った。
「リオったら、もしアクマだったらどうするのよ。私行ってくる」
慌てて外へ行こうとするリナリーを室長が止めた。
「ダメだリナリー。神田くんに向かわせるから!」
「まあ、アクマだとしても単体だからな。リオの身体能力なら心配ないだ…」
「こいつアウトオオオオオ!!!」
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「ええええええ!?」
『うそおおお!?』
私はアレンから退こうとしたが、アレンが私の服を掴んだ。
「違います!僕は人間ですぅぅ!!信じてくださぁぁぁぁいいい!リオオオオオオ!!」
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「あいつ!リオを人質に!!場内のエクソシストは!?」
「大丈夫じゃ」
「神田が向かったわ。私も行ってくる」