第17章 また会いたいなぁ
「ふぅー、サッパリした……」
先に十四松をシャワーを浴びせてから俺もシャワーを浴びた。もう十四松は俺がシャワーを浴びている時に出掛けて行ったみたいだ。
タオルで髪をガシガシと拭きながら確か冷蔵庫にアイスがあったかと思い、冷凍庫を開けてみるとやっぱり俺の思う通りに母さんが買っていてくれていたのか16本入りのフルーツ棒のアイスのボックスが入っていた。
適当に掴んで取ってみると丁度俺の好きなパイナップル味だった事に満足してから俺は居間に戻り風通しの良い窓の近くに座った。
「んーーー、どうにかしてまたに会えないものか…。
あ、確かが書いた文章に『交換してくれた神はデカパン博士だった』とか書いてあったような。
だったら、もしかしたら…デカパン博士に頼めば……どうにかしてくれるかも知れないな……」
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「お安い御用ダス!」
「ほっ本当か!?デカパン博士!!!」
「ちょうど今装置のアップデートを完了した所ダス
さんには携帯型人体転送機器を一緒に帰る時に送っといたダス。
後はさんが次の休みを入力してくれれば良いだけダスよ!」
「携帯型人体転送機器??す、すごい……やっぱりデカパン博士は天才だな!」
「ホエホエ!天才ダスか、良い響きダスなぁ…
さんがデカパンクラスタだぞって言ってくれたから頑張ったダスよ!」
「そっ、そうなのか………、てことはが次の休みの時に会えるって事か!?」
「そうダスよ!データが送られて来たら携帯に連絡するダス。楽しみにしてるダスよ〜」
「あぁ!ありがとうデカパン博士!んじゃ、俺は帰るな!」
「ホエホエ、気を付けて帰るダスよ」
研究所を出た後、家に戻るための道を歩いていたのだが。俺は、また会えるという事実に舞い上がっている反面、あのデカパン博士の言葉が頭から離れないでいた。
(また、会えるのか!に!!
…というか、って、デカパンクラスタ、なのか。なんか…もやもやするなぁ)
「…別に、デカパンクラスタだって良いだろ、デカパン博士は本当に凄いしな。
………はぁ…何で俺、嬉しい筈なのにこんなにも胸が苦しいのだろうか。」
俺は胸のあたりが苦しくて着ていたシャツを握りしめた。