第16章 また会えるかな?
「今日はありがとねー!ご飯まで作って貰っちゃって、本当に美味かったよ」
「いーやー?別に飯という名の飯は作ってないし〜。
それにうちはこの時間までを自分の部屋に度止まらせる事が出来ただけで満足だから」
「何それ分からん。あ、というかマジで家まで送んなくて大丈夫だから!」
「えぇーー、うちが送りたいのにぃ」
本当に大丈夫だからと言いながら家に続く道を歩き出す。奈穂美はうちの姿が見えなくなるまで手を振ってくれていた。
奈穂美は何時も私の事を迎えに来たり送ったりしてくれるけどさ、正直私は奈穂美の方が夜一人で歩いている方が心配なんだよね。例えば今お言葉に甘えて送って貰ったとするじゃん?そんで、その私を送った帰り道もしも誰かに襲われたり誘拐されたりしたら…。って考えただけで恐ろしいし、その幻想のモブにあり得ないぐらいの殺気を覚える。
ふぅ、存在しない妄想をして殺気を覚えも疲れるだけだなぁ。と思いながら歩きながら軽く腕のストレッチをする。
「んあーー、今日はちょっと早めに寝るかなーっと」
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ブォオオオオ〜とドライヤーで風呂上がりで濡れた髪を乾かしながら私はまたガラケー(仮)を床に置いて眺めていた。(今は両手が塞がってるからただ見てるだけ)
「明日何か起きんのかな…もしかして、またカラぴと話せたりして…いやいや、んな訳ねーわ。
あー、でも可能性はゼロじゃないって思っちゃうと今日絶対緊張してねらんないなぁ」
髪を乾かし終わりコンセントを抜いてドライヤーを棚にしまってから、眺めていたガラケー(仮)を手に取った。
真っ黒な画面。ボタンを押したら何かしら変化があるかと思い適当にボタンを押した。すると……
『現在の時刻は21時39分です。
様を時空に飛ばすまであと2時間21分です。注意事項です。物は持っていけません。ですが、身体に身につけているものはそのまま飛ばせます。指定された時間になる前にベッドに移動していて下さい。起きていても横になっていても構いません。もしも、時間までにご都合でベッドにいけないのでしたらこのーーーー』
「な、なんじゃそりゃあ……」
(時空を飛ぶまであと2時間21分??はぁあああああ!!?つか、シャベッタァアアア
え、え…また私、カラ松と会えるの!?
急いで全力でオシャレしないと!!!)