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カラ松一日体験【おそ松さん】

第15章 戻ってきたぞっ!!



カチャカチャ

「トド松〜、醤油とって〜」

「ほら」

「ん、あんがと」

兄弟達の話し声と食器の当たる音が部屋に響く。
俺は………軽く下を向きながらたまにチラッとテレビに目を向けたりしてテーブルの丁度真正面にいる相手とどうにかして目を合わせないようにしていた。
その相手とは。

「一松兄さん!今日も素振り(人間バッド)手伝ってくれてありがとっ、明日もよろしく頼んまっせ〜っ」

「ええで〜」

今十四松と何やら楽しそうに会話している…一松。
十四松に話しかけられて俺から目線が外れたが、俺は気付いている。さっきからたまに一松は俺に対して殺気が含んだ目で俺の事を見てくることを。
「え?何?さっき人何人か殺してきただろ?」とツッコミたくなるような殺傷能力がある目だ。
原因はにあるとはいえ、何があったのか全く分からないために俺は目線を合わせないようにちみちみとおそ松があっためてくれたオカズを食べていた。

あぁ〜、早くご飯食べて逃げ出したい〜。
もう何回それを心の中で呟いたか分からない。














「ごちそうさまでした。」

食べ終わった食器を運びやすいように纏めてから立ち上がる。

「今日カラ松にーさん食べるのはっえーね!!!
俺も負けないぞォーーーー!!!」

「いや、なんの勝負してるんだよ…米粒テーブルに散乱してるし。汚いからゆっくり食べなよ」

「ウィッス一松兄さん!!!」

何時もは十四松がダントツに早く食べ終わり、そのもう少し経った後にみんながバラバラと席を立つ、と言った感じたのだが。
早く逃げたい!と言う気持ちのみでご飯やオカズを胃に送り込みまくっていたら、いつの間にか十四松を超えて完食してしまっていた。
だが、それを今気にする余裕が俺には無い。さっさと着替えてあの何時もの橋でカラ松girlでも探しに行こう。













「風が……泣いているな。」

橋の中央辺りでそよそよと風に吹かれながら、何故が頭に浮かんできた言葉をポツリと呟いた。(確かおそ松に教えて貰った)
その瞬間ベストタイミングでカラ松girl(仮)がドン引きしたような顔で俺を見ながら通り過ぎて行ったが俺は気にしない。



………エイトシャットアウツ……ッッ!!!
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