第15章 戻ってきたぞっ!!
「おはよーー!!!カラ松兄さん!!!今日も元気に行きマッスルマッスル!!!」
「おはよう、十四松!朝から元気だなぁ!」
「おはよっ!十四松兄さんっ」
あの後何とかトド松に必死にとってつけたような言い訳をして、微妙な反応をしていたが一応信じてはくれたみたいだ。
それから少し経った後に寝起きとは程遠いほど元気の良い十四松が下に降りてきて、俺の存在に気付くとパァッと笑顔になりパタパタと近づいて来た。
「ねーねー、カラ松兄さん!昨日の”桜”っていう歌も一回歌って!!」
「…………えっ」
(えぇっ!!!ちょっとそれはまだ無理だぞ!?
この世界にあるのかも分からないし!あったとしても一曲弾きながら歌えるようになる迄何時まで掛かるか分かんないし………どうしようか。)
どうしようかと迷って何も言えないでいると……。
「………あっ!!!今の忘れてカラ松兄さん!!!
やっぱり良いや!それよりも今日もやきうしやしょーぜ!兄さん!昨日デカパン博士の所行ったからあんまり出来なかったから!!」
「え?……あぁ、野球な!良いぞ!」
(昨日デカパン博士の所に行ったのか?
十四松が言うにはと十四松で行ったみたいだが……。まぁ、別に俺が気にすることでもないだろう。
それよりも何で十四松は話を逸らしたのだろう。困っているのが顔に出てしまっていたのか?
…いや、十四松は交換していた事を知らない筈だし…。んん〜?気になるし後で野球でもしながらサラッと聞いてみるか。)
「よーーし!じゃあ俺、一松兄さんと素振りしてくんねっ!!!頑張り満塁ホームラン!!!」
「おう!頑張れよ!」
”一松”という名前に少し動揺したが(昨日のと一松の間に何があったのか全く分からないから)それを表に出さないように十四松に向かって手を振った。
『おはよーございマッスルマッスル!!!』
『はよーーー十四松。朝から元気だなぁ……ふぁぁ…』
廊下から十四松とおそ松が話している声が聞こえる。
一松は人間バッドをするらしいからもう起きているだろう。という事は一番起きるの遅いのは兄貴か。
ええっと、確か兄貴は…………。ブラックコーヒー攻略と頭撫でて顔真っ赤で怒られたくらい…か。
………はっ?頭を撫でた?マジでか!!?
あの時は他のブラザーの事で混乱しててスルーしてしまっていた。