第15章 戻ってきたぞっ!!
そこにいたのは………
俺を見つけた瞬間、安心しきった顔をした
トド松だった。
「よかった〜、カラ松兄さんいた……。
今日なんか起きるの早いね、隣に居なかったからまさかって思っちゃったじゃん!!
それもこれも昨日カラ松兄さんが変な事言うからだからね、アホ松兄さん!」
「えっ…!?よ、良く分からないが、心配してくれてるのか?」
「心配!?し、してる訳ないじゃん馬鹿じゃないの!
……も〜、カラ松兄さんのせいで目冷めちゃったんだけど。」
そうブツブツ文句を言いながら俺の近くに座るトド松。
トド松に動揺を気付かれないようにさり気なくテレビをつけた。
(えええっ!!早速何か来たーー!!
何でトド松、俺が布団に居なかっただけでこんな心配して俺を探してくれていたんだ!?
お、おいー!!ちゃんと誤魔化してないじゃないかぁー!どっどどどどうすれば良いんだこの状況!)
テレビを見ているふりをしながら俺は頭を抱えた。
「……………ねぇ、カラ松兄さん」
「………ファッ!!?な、何だ、トド松……」
「昨日のカラ松兄さんもう何か色々凄かったよね〜、イタさ何処に置いてきちゃったのって思うくらいの溢れんばかりのサドっ気臭!
本当にみんな言ってるからどうしたのかと思った〜。
それよりもさ、昨日僕に言った『今日じゃなきゃダメなんだ、トド松』って何!!?そのせいで今日僕、もう少し寝るはずだったのに起きちゃったんだけど?
………心配で」
「えっえっ、ちょっと待ってくれ!色々情報がありすぎて頭が混乱するんだが………。
あ、まずそれよりもやっぱり心配して降りてきてくれたんじゃないか、ありがとな。トド松!あ、そういえば冷蔵庫にカルピスあったぞ。飲むか?」
「飲む!………じゃなくて、昨日のアレ何だったの?はぐらかさないでよ」
(はぐらかさないでよって言われてもだなトッティ!!!
俺には何も分かんないんだよ〜、『今日じゃなきゃダメなんだ、トド松』は多分昨日しか一緒にいる時間が無いから言ったんだと思う。それがトッティにはお別れのように聞こえてしまったんだろう。
それを!どう!言い訳すれば……ッ!!
あと…サドっ気って何だ!!?サドってSの事だよな?
いやいやいや!ー!ヘルプ!俺の姿でサドになってたとか今日全員に何か言われるの必須じゃないかぁーー!!)