第15章 戻ってきたぞっ!!
「いっ…一松が…ピースして、笑ってる…だと…!?
これ撮ってるの俺の見た目のだよな?
よく見たら、んん〜?ほんのり顔赤くないか、一松。
薄暗い路地裏背景のぎこちなく笑ってピースしてる一松…………、一体何をしたんだ……??
あっ今なんか鳥肌がっ、やめよう!」
俺は深くこの写真について考えることを放棄した。
が書いた文章にも深入りしない方が身のためって書いてあったしな。うん。
写真をスクロールしながら俺は思わず顔が綻んだ。
ブラザーが楽しそうに笑っている写真やトド松が夕日に染まっている道を歩いている写真、十四松が一松を押し倒しているかのような写真やチビ太が困った顔をしている写真など様々な日常の風景が撮影されている。
(この様子を見ると、楽しめていたようだな。
…………良かった。
…まぁ、色々ブラザー達に爪痕を残していったようだが。あぁ………俺絶対何か言われる。怖い。)
ブラザーが起きた後に何か変なことされたとか、言われたとか、変態とか言われやしないかと思い思わず身体が震えた。
「まぁ、が楽しめたなら良い…か?」
結論、が楽しめたなら良かったと自分を落ち着かせる。というかそれよりも文章に書いてあった課題を俺はしないといけない。
(俺ブラックコーヒーとか飲めないぞ!?は飲めるのか!大人だな!!
十四松は歌?あっちの世界にしかなかったらどう言い訳すれば良いんだ?おい、〜?
えっ、にゃーちゃんの合いの手暗記!?これは必須項目なのか!うおぉ……覚えられるか……?ううむ…。
一松の時は多分一緒に猫と戯れたんだと思うけれど………あぁ…闇しか感じない…。
ちょっと待て!!トド松の時悲しい雰囲気になったって書いてあるけど何があった!!!誤魔化したって書いてあるけど何があった!!!(必要な事なので二回言いました。)
…………ん?誰か起きてきたな。)
文章を読みながら色々脳内でツッコミをしていると誰かが起きたのか階段を降りてくる音がする。
しかし何か変だ。焦っているかのように急いで階段を降りている。トイレか?
いや、違うみたいだ。降りたあと早足がどんどんこっちに近づいてくる。
えっえっ、なっ、何だ………??
「…………!!、カラ松兄さん!!!」