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カラ松一日体験【おそ松さん】

第8章 一日体験〜カラ松視点2〜



少々道に迷いながらもアントランスから出ることができて一安心する。
外に出てみると駐車場と遠くの方にある公園が目に映った。

「………外に出てみたのは良いが、此処がどこなのかも分からないし…、あんまり遠くに行くのは得策ではないな。近くに見える公園とか軽く散歩しよう」

それくらいの距離だったら迷ったりしないだろう。
そう思いながら公園に向かって歩いていると……
チャーラーチャララー(おそ松さんのOPテーマ)と、バッグの中から音が突然鳴り出した。

「うおっ⁉︎…も、もしかして、電話鳴ってるのか?え、嘘だろ…出た方が良いんだろうか…」

あまり女性のバッグを漁るという行為はしたく無いが、電話が鳴っているのに取らないで放置しているのは変だろう。
バッグを開けて覗いてみるとすぐに携帯の在り処が分かり安心しながら未だになっている携帯を見る。
『菜穂美』と画面に表示されている。…出た方が良いのだろうか?
(もし、何か急用とかだったら…よし、出てみよう)
この菜穂美さんって人はが働いている会社の先輩とかだったら敬語を使った方が良いだろうし、でも親友とかだったら…?突然敬語を使われたりしたら驚いてしまうだろう。

心配と不安で心臓の鼓動が早くなっているのを感じる。
ゆっくりと画面をスクロールして、携帯を耳にあてる。

「も、もしもし?」

『やっほーー!!今日さ、休みって言ってたよね?池袋行こ!池袋!』

「えっと……、今日は……」

『何そのテンション、低すぎ!何、ちゃんご機嫌斜めなんでちゅかー?
いやーね、今日まじ行かないと後悔するよ⁉︎あんたのだーい好きなカラ松の新しいグッズが出るんだってさ!うちもおそ松のグッズ手に入れたいから一緒に行こーよ、ね、これ聞いちゃったら行くしかないっしょ?』

「わ、分かった…行く」

『そう来なくっちゃ!特別に優しい女神のようなうちがの家に迎えに行ってあげる!今家?』

「いや、今は住んでるマンションの前の駐車場にいるぞ」

『……ぶっふぁあ!!!ちょっ、なに、なんか今日はテンション低いなと思ったらまさかあんたカラ松の真似してたの⁉︎けっこー似てんね、流石カラ松クラスタ。
てことは着替えてんのー?んじゃ直ぐに向かうわ。二十分くらい適当に時間潰しといて!じゃ!』

プツッ……ツーツー……
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