第7章 カラ松一日体験〜トド松編〜
「もーー、それ思い出させないでよ!忘れてたのに!
あと、別に今日限定じゃなくても明日でも良かったじゃん!僕たちニートなんだからさー!」
何か自分を見つめるカラ松に違和感を覚えたのだろう。焦るようにトド松は話をする。
「今日じゃなきゃダメなんだよ、トド松。
…………だから、ありがとう。あと、今日なおそ松とトド松が教えてくれたらしい喫茶店に行ってきたんだ。彼処のケーキとコーヒー凄く美味しかったぞ、ありがとう」
「………!!!、なんなの、その別れみたいな喋り方。」
「ははっ、そんな訳ないじゃないか、一生働かない人生セラヴィーー!!だからな、俺はっ!」
「もう!!馬鹿じゃないの!馬鹿松兄さん!!!」
(やっば!!!なんか最終回みたいな雰囲気出しちゃったよ!トッティに心配そうな顔させちゃったじゃん!
……そういえばこの景色凄く綺麗だなぁ)
ポケットから携帯を取り出しパシャっと夕日を撮る。そして少し前方を歩いているトド松も写真に収める。
「もー!写真撮るなら言ってよね!ちゃんとポーズとったのにさ!」
「いや、良いんだ。こういう自然な感じの写真も日常の一ページって感じで良いだろう?」
「ふーーーん……まっ、いーけどさ!僕はいつでも可愛いからね!」
データフォルダを確認する、一松と猫の写真(ムービー)と十四松と一松が倒れている写真が多々(連写)さっき撮ったスタバァの新作に、夕日と、トド松が歩いている写真。
写真に収めていないのはおそ松とチョロ松か。
家に帰ったら写真を撮りまくろう。ぐへへへ
「ただいまーー!」
「ただいま」
珍しく十四松が走ってくる足音が聞こえない。一松と遊んでいるのかな?
そのまま靴を脱ぎみんながいるであろう居間の襖を開ける。するとおそ松は漫画を読んでいてゴロゴロしている。チョロ松は今日買ったにゃーちゃんのグッズを眺めていて一松と十四松はトランプをしていた。
「あ!おっかえりーー!カラ松にーさん、トッティ!」
「おーー、おかえり、飯もう少しで出来るってさ」
「そうか、良かった。じゃあ俺はパーカーに着替えてくるか。トド松も着替えるか?」
「うん、僕も着替えるーー、この格好で銭湯に行きたくないしね」
「…………………銭湯?」
「……うん?銭湯だよ、いっつも入ってるでしょ」
………………忘れてた。