第6章 カラ松一日体験〜一松編〜
「 」
「カラ松兄さん、この子の事助けてくれたんだよね?
その時にこの猫缶もらったんでしょ。あのクズ共に…くひっ」
「み………、てたのか…一松」
(うっわあぁあああああッッ⁉︎見られてた見られてた見られてたぁあ‼︎この試すような言い方、けっこー序盤からみてたなちっきしょーー‼︎
あぁ、もうダメだ。これからカラ松はにゃんこ狂いとして生きていかなくちゃいけないのか……重い十字架をカラ松に背負わせてしまう…私…っ!フッ……。)
「見てたって言うかさ、こんな狭い路地裏であんな怒号聞こえたら気にならない?」
「そんなに、筒抜けだったか……はぁ……一松には聞かれたくなかったんだがなぁ」
「僕結構遠くにいたけどすぐカラ松の声だって分かったよ。なぁんだ、やっぱり出来るんじゃんクソ松。」
「な…何が…?」
「僕の口から言わせたいの?言葉責めだよ、言葉責め。
前さ言葉責めしてよって頼んだ事あったでしょ。そんときは半べそになりながら嫌がってたから諦めたけど、今日はなんかクソ松雰囲気違うよね、ね、さっきのさ、誰にも言わないから僕に…言葉責めしてよ。さっきみたいな蔑んだ目でさ。」
はっ………はぁああぁああ⁉︎⁉︎いっ…一松ぅうううう⁉︎
前からカラ松に言葉責めされる事をご所望ですか⁉︎美味しいけど美味しくなぁああいい!!!!
「無理無理無理‼︎このM松が‼︎実の兄に何要求してんだ、この変態‼︎」
あ、心の声出てた。
「あーーー、いいよ、クソ松……もっと頂戴」
「ひぇえええええええええ………か、勘弁してくれ一松………」
興奮しながら前の目りになりながら一松は私に迫ってくる。勘弁してよ……!
「なんで?みんなに喋ってもいいの?今日の朝から今日のクソ松は何かSだなって思ってた。起こそうと思って身体を揺すった瞬間にあの低い声と目。あれは朝から最高だったよ、兄さん。」
「それは…す、すまなかった。あれは朝が弱くてつい
それにさっきのは頭に血が上ってて、それにクズ相手だったし、愛してるブラザーにそんな思っても無いこと言えるわけ無いじゃないか。なぁ、分かってくれ。」
「…………クズ。」
「……え?」
「あいつらの事ばっかりクズって呼ばないで、ズルい。僕の事もクズって呼んでよ。」
……助けて、神様。