第5章 カラ松一日体験〜チョロ松編〜
「なぁ、チョロ松、一松ってどこにいるんだ?そろそろ夕方だろう?路地裏にいるとは思うんだが……」
「あぁ、そういえばこのライブが終わったら一松の所に行こうと思ってたんだっけ?珍しいね、お前から積極的に一松の所に行くなんて」
「確かにそうだな。けど、朝聞いた時嫌々な雰囲気は出していたけどちゃんと来て欲しい時間と場所を言っていただろう?それに今日はみんなと行動を共にすると決めているんだ。あとにゃんこに会いたい」
(にゃんこに会いたい、見たい、触りたい、嗅ぎたい、味わいたい。はぁあああっ、愛しのにゃんこぉおおおおおっ)
流石にそれを声に出したら引かれるのは目に見えてるし、第一カラ松はそんな変態みたいな事は言わない。
でも、多分、いや絶対ににゃんこにあったら心の声抑えられない。一松に引かれるわ。
「にゃんこ可愛いもんね、あ、カラ松。一松とにゃんこを触れ合ったら帰りは一緒に帰ってきてね。一松、たまに夜までいて全然帰ってこないからさ。」
「そうなのか⁉︎…分かった、一緒に連れて帰る」
「そうなのかってカラ松もしってるでしょ」
夜まで帰ってこない?あの昼間でも薄暗い路地裏に?
信じられない…怖くないの?あ、でも一松も猫みたいなもんだし暗くても大丈夫なのかね。
というか、驚きすぎて声に出てた。しまった。
「あぁ、すまん。なぁ、チョロ松一松が良くいる路地裏って分かるか?」
「え?一松がいる路地裏は分からないよ、あいついっつも違う路地裏にいるし。でも、大体いる所は多分あそこだよね」
「あぁ、そうだったな。ありがとう」
あそこ、と指を指して教えてもらった路地裏。
よかった、上手く路地裏の場所を聞き出せた。これで、にゃんこと一松に会える。
その前に一旦に家に帰ってパーフェクトファッションに着替えなくては。流石ににゃーちゃんのライブTシャツで言ったら一松に何言われるか分からないし。
「今日はありがとうな、チョロ松。また今度俺を誘ってくれ。まぁ、その時は掛け声を忘れてしまってるかも知れないからチョロ松が教えてやってくれよ?」
「にゃーちゃんのライブの掛け声忘れるとかありえないでしょ!それに何、その他人事の様な感じ。自分でしょ?
うん、まぁ、僕も今日カラ松と一緒にライブ行けて楽しかったよ、気が向いたらまた誘ってあげる」
「あぁ、誘ってくれ!楽しみにしてるぞ!」
