
第5章 カラ松一日体験〜チョロ松編〜

「にゃーちゃん可愛かったな!チョロ松!」
「あったりまえじゃん!あのにゃーちゃんだよ?」
「そうだな!にゃーちゃんは」
「「銀河一‼︎」」
ライブの帰り道異様にテンションが高い二人組。
それは、私とチョロ松だ。
正直のところにゃーちゃんめちゃんこ可愛かったな。声も可愛いしスタイルもいいし、歌も上手い。最高すぎる。アイドルのライブとか初めて行ったけど何というか、会場の一体感がとても気持ちよかった。
もし、あっちの世界に戻って可愛いアイドルがいたら友達を誘って行ってみるのも良いかもしれない。オタ芸極めちゃったりして。ふふ。
チョロ松のリュックにはライブが終わった後に売り出されていた、にゃーちゃんのポスターやグッズがいっぱい詰まっていてポスターなんかはリュックからはみ出ている。こういう人道歩いてた時に見たことあるなと思いながらチョロ松を見る。
「あ、そいえばおそ松兄さんがさ、さっきお前と十四松が野球しに出てった時に帰ってきたんだけどさ、なんか俺にめちゃくちゃカラ松の愚痴を言ってきたんだけどお前、おそ松兄さんになんかした?」
「………え?オレナニモシテナイ」
「口調ロボットみたいになってるよ、でもさこれカラ松には言うなよ!って言われてたんだけど。
『カラ松に頭撫でられて褒められたのなんか、ちょっとだけ嬉しかった』だってさ。カラ松にぃさん?」
「ブゥッハッッ⁉︎⁉︎…そ、そそ、それは本当かチョロ松」
「うん、マジマジ。あ、でもこれ言ったのあのクソ長男には秘密だからね。うるさいから」
「分かった…!」
(ん”ん”っ…おそ松のデレが私の心臓を抉るゥッ‼︎
そして突如現れたチョロ松のカラ松兄さん呼び‼︎ひぇえ、殺される…こいつらのデレに殺されるぅ‼︎)
あーーー、ヤバイ、顔ニヤニヤする。抑えきれないこのニヤニヤに私はどうにかして顔を隠そうと思い、手のひらで口元を覆うが、それがもっと分かりやすい行動だったようでチョロ松に、何ニヤニヤしてんの気持ち悪い。と言われてしまった(感の極み)
カラ松!聞こえるわけないけど聞いて!カラ松って六つ子の中では不憫な位置にいると思ってたけど全然違うじゃん、めちゃくちゃ愛されてんじゃんカラ松さんよ!
聞こえるはずのない叫びを脳内でする。
おそ松にあったらもう一回頭撫でようかなと思ったが、今度こそ本当に殴られると思いやめた。
