第5章 カラ松一日体験〜チョロ松編〜
「チョロ松!そろそろ準備する時間か?」
「うん、そろそろしよっかなって思ってる。ハイこれ、にゃーちゃんのライブのTシャツ
…って十四松は?」
「ありがとう。十四松は川に泳ぎに行ったぞ」
「好きだよねー、十四松も」
「だなぁ」
十四松が川を物凄い勢いで泳いでいるのが安易に想像できてクスッと笑ってしまった。
チョロ松から受け取ったTシャツは全体的には黒で真ん中に”I♡にゃーちゃん”とピンクのロゴが入っている。にゃーちゃんは好きだけど…これきて外に出るの?マジ?ちょっと恥ずかしいんだけど……いや、いつものカラ松と比べたらぜんっぜん恥ずかしくないわ。
パーカーの時のズボンとTシャツで良いだろうと思い、一旦二階に着替えに戻りツナギは畳に畳んで置き、ネックレスはタンスにしまってきた。
「さてカラ松、にゃーちゃんのライブの掛け声の練習するよ」
「あ、それは心配ないぞ。」
「?どーいう事?まさかカラ松何もしないなんて事は「そんなわけないだろう」
私はにゃーちゃんが好きなのだ。アイドルしてる時のにゃーちゃんも好きだし、トト子に屁を吹っかけて去ってくにゃーちゃんも好き。そんな私が、にゃーちゃんの掛け声を覚えていないとでも?そんな訳ないでしょ。
「アメショ!ペルシャ!ミケ!マンチカン!スコ!シャル!ロシアンブルー!……ふっ、どうだ?チョロ松」
「おおおおおーー‼︎カラ松お前‼︎ちゃんと掛け声覚えてんじゃん!カラ松ってそんなににゃーちゃんのファンだったっけ?」
「ファンっちゃ、ファンだな。まぁでもチョロ松には敵わないぞ?」(敵いたくもねぇけどな)
「そりゃーー、もう何年にゃーちゃんのファンやってると思ってんのさ!そっかカラ松もにゃーちゃんのファンなんだね、そりゃそうか、だってにゃーちゃんは世界一、いや銀河一可愛いから‼︎可愛いよっにゃーちゃーーん‼︎」
「トト子ちゃんは?」
「トト子ちゃんも銀河一に決まってるだろ、バカ次男!」
(うっわぁ………。凄く……ウゼェ☆もしかしてドルオタってこんなんばっかか?いやいや、偏見 ダメ ゼッタイ
チョロ松がこんな嬉しそうにしてるんだなら良いじゃん‼︎笑顔なチョロ可愛いよぉ)
「よし、カラ松!掛け声もちゃんと覚えているみたいだから早めに会場にいってようか」
「お、おう、分かった!」