第4章 カラ松一日体験〜十四松編〜
「マカロン美味しかったな!」
「そうだねにーさん!」
今は野球をする時の格好をしていて裾は長くはないが、あれ、裾が長く見える…パタパタって……あれ、天使がいる…?天使だった(再確認)
私たちはデカパン研究所を出たあと家に帰る道を歩いていた。これから何をしようかと話していた時に私が提案したのだ。『歌を歌おう』と。
そしたら嬉しそうに了承してくれたので、家の屋根でギターを弾きながら十四松と歌が歌いたい。筋肉松といえば歌だよね!六つ子に生まれたよ〜
え?ギターは弾けるのかって?誰だと思ってんだ、カラ松クラスタだぞ!カラ松(中の人も込)が歌ってるギターを弾けなくてどーすんだ!友達とカラ松と十四松になりきって屋根で歌うことも出来ないじゃないか‼︎…まぁ、前友達んちでそれやったらめちゃくちゃ歩行者に見られたけどね‼︎良い子は真似しちゃダメだぞ☆
家につくとチョロ松がにゃーちゃんのCDを聞いていた。ライブ前のウォーミングアップだろうか。流石マジなドルオタは格が違う(褒めてる)
「あと一時間くらいになったら準備始めるからねカラ松」
「あぁ、分かった」
「あっ!チョロ松にーさんやっほ!今からねカラ松兄さんと歌、うたうんだ!い〜でしょ〜!」
「はいはい、良いね、楽しんで来てねー」
投げやりすぎないかチョロ松くん。
そんな棒読みなチョロ松の返事も天使には嬉しいらしく、あいあい!と元気な返事をして二階に上がっていった。それを追うように私も二階に上がる。
ギターが何処に置いてあるかはもう調査済みだ。さっき服を着替えている時に端っこにギターが立てて置いてあったのが見えたから。
記憶を頼りにその場所を見ると、やっぱりあった!へへー、カラ松が大切にしてるギターだ!本物を触れるなんて感激!(おrr)
それを大事そうに手に取り屋根を移動する時に落ちないように首にしっかりとかける。
これでよしっと。呼ぼうと思ったら何故か十四松がいない。どこ行ったのかと思ったら
「カラ松兄さん!俺もう屋根の上にいるよ!」
「……えっ」
いつの間に?瞬間移動?まぁ良いやそんなこと!早くカラ松の歌声と十四松の歌声が聴きたーい!その前に屋根の上に登ったらギターの弦確認しないと。
子供の頃は良く屋根に登って夜空を眺めていたりしたけれど、大人になってからはそんな事もしなくなったなぁ…。
