第4章 カラ松一日体験〜十四松編〜
「大丈夫ダスよ、マカロンに夢中ダス。」
そう言われ隣にいる十四松を見てみると一心不乱にマカロンを食べている。全部食べられる前に一個だけ取っておいた。
「だったら素で喋ってもいーですね!多分。聞こえてないよね?…隣にいるけど。隣にいるけど!
デカパン博士の事信じます、で本当にデカパン博士が私に一日体験をさせてくれた神ですか?」
「なんだかその声で私って言われると不思議ダスな」
「そうっすよね…」
「話を戻すダス、そうダスよ。でも神ではないダス、デカパン博士ダスよ!
…で、君をココに呼んで貰ったのはこれを渡すためダス。これを持って寝ると元の世界に戻った時に良いことがあるダスよ」
「まじすか!ありがとうございます!デカパン博士!」
デカパン博士から受け取ったものを見てみるとうーん、なんと言ったら良いのか、一歩昔のガラゲー…見たいなものだ。これを持って今日寝ると良いことがあるのか。それは楽しみだ。
「何で私をカラ松と会わせてくれたのかは分からないけれど、本当に会わせてくれて、そして身体を交換出来るとか夢のようで…本当に興ふ……いや、凄く楽しいです!ありがとうございますデカパン博士‼︎」
「デカパンクラスタになったダスか?」
「いや、それはない」
「ショボーン、まぁ、それはいいダス。君に一つ約束をして欲しいんダス。
あっちの世界に戻ってもこの事を誰にも言わないで欲しいダス。約束できるダスか?」
「約束も何も、もしも戻って友達にこの事を伝えたとしても『妄想過度乙w』って言われるだけなんで、誰にも言いませんよ、精神病院に連れて行かれたくないんで!」
「ホエホエ、そうなら安心ダス。もう帰っていいダスよ〜、六つ子によろしくダス〜」
「ありがとうございました!これ大切にします……ん”んっ、十四松!帰るぞ!」
本当にマカロンに夢中になっているみたいで私の呼ぶ声にも反応しないため肩をポンポン叩いてみる。
「……はっ、マカロンが美味しすぎて全く聞いてなかった!カラ松にーさん、話終わったのー?それ何ー?」
「んー?デカパン博士にもらったんだ、俺の宝物だ」
「へー?よく分かんないけどすんげーね‼︎」
手に持っていたマカロンを口の中に放り込む。んまい。
「じゃあ、帰るなデカパン博士。宝物をありがとう。
…あと、俺、結構デカパンクラスタだぞ、じゃあな!」