第4章 カラ松一日体験〜十四松編〜
階段をおりていってる最中、大変な事を思い出した。
やばい、やばいやばいやばいやばい…やばい‼︎
カラ松に言うの忘れてた、テンション上がりまくってて…本棚だけは見ちゃダメだよ!ってぇえええええ‼︎
待って待って!一番下の段!他のは大丈夫だけど一番下の段はみちゃだめぇえええええ……カラ松あんなん見たら失神どころじゃないよ、ショック死するレベル。
あぁあああ………見てたらどないしよ、土下座しても足らない…見てない事を祈るしかない※もう遅い。
それと、ももともかにご飯をあげてくれたかな、カラ松だからちゃんとあげてくれてると思うけど、ご飯のある場所とかちゃんと教えてあげればよかったなぁ。
「色々と伝え忘れすぎだろ、私」
はぁ、カラ松の声で私とか言っちゃダメだわ、おネェにしか聞こえない、イケボ過ぎるおネェ(新ジャンル)
「天使のもとに行こう、カラ松には心の中で謝っとこ…」
すまねぇカラ松!私は今から天使と触れ合ってきます‼︎
「十四松!ごめんな、待っただろう?」
「ううん!大丈夫だよっ、早くやきうしよ!」
私が十四松のいる部屋の襖を開けるとバットとボールと二つのグローブをもって待っていてくれていた。
私の存在に気づくと待ちわびていたのか嬉しそうに近づき、グローブとボールを渡してくれた。
「おう、待たせていた変わりにいっぱい野球しような!」
「マジすか!兄さんありがとうございマッスル‼︎」
私たちは野球をするために公園に来ていた。
画面越しにしか見たことのない公園を見るのはやはりテンションが上がる。
まずはウォーミングアップにとキャッチボールをする事になった。と、言っても二人だけで野球は無理といっても等しい。でも十四松は一人でも野球が出来そうだから不思議だ。
「にーさん!いっくよーーー!」
「おーっ、来い、十四松!」
(ひっさし振りだなー、キャッチボールなんて。十四松のボール、速そうだなー。私でも取れればいいけど…)
投げられたボールは綺麗にこっちに向かってくる。ちゃんと加減はしているみたいで少し手は痛かったがちゃんとボールを取れてよかった。
「ナイスキャッチ!兄さん!」
「ありがとう、十四松!十四松もナイスボー!」
「ありがとーー‼︎」
……………天使過ぎてツラい。