第2章 カラ松一日体験〜導入、おそ松編〜
「ただいまーー」
「十四松ー!帰ったぞ!」
ガラッと開け中に入る。そして待ってくれているだろう十四松を通常より少し大きい声で呼ぶと遠くから凄い勢いで走ってくる音が聞こえる。
どんどん、迫ってくる。これは……絶対……私にダイブしてくる‼︎こ、怖い‼︎でも絶対カラ松だったら全身で受け止める!プラスに考えるんだ!十四松が私の身体(※カラ松)にダイブして来てくれるってこと=天使と触れ合えると言うこと‼︎そう考えたらめちゃくちゃテンション上がってきた‼︎さぁ、来い、天使よ‼︎
「カラ松にーーさぁーーん‼︎待ってたよーー‼︎やきうしよっ」
「……ぐっふぅ……‼︎じ、十四松…待っててくれたのか…!今ツナギに着替えてくるからもう少し待っててくれないか?」
「了解しやした兄さん‼︎」
覚悟は決めたものの十四松を受け止めた瞬間の衝撃は予想以上で、いっつも六つ子はこれを受け止めているのかと思うと感心する。まぁ、この天使を受け止めないという選択肢は存在しないし、どんだけダメージが身体に襲ってこようとも受け止めてみせる。
今の服装はパーカー、十四松と遊ぶ時はツナギと決めていた為、十四松とには悪いが着替える間、一階で待ってもらうことにした。
嫌な顔一つせず了承してくれた十四松の頭を数回撫でてあげると嬉しそうにフニャッと笑った。
(天使だ‼︎ここに天使がいる‼︎可愛すぎて心臓が止まりそう………)
「待ってるねーー!」
「あぁ、ごめんな」
十四松は嬉しそうに部屋に戻っていった。
「うひー、カラ松よくあのタックル受け止められるよなぁー、まじすげぇ。俺だったら絶対あんなん受け止めきれなくて飛ばされる」
「まぁ、俺は鍛えてるからな
…そうだ、兄貴、今日は俺の我儘に付き合ってくれてありがとう。とっても楽しかった!」
十四松と同じようにおそ松の頭を撫でる。
余談だが私は良く人の頭を撫でる。もうそれは無意識でやってしまうほどに。前友達にこんな事を言われたことがある。”ってさ本当に行動が男だよね、頭を撫でてくるわ、さり気なくポンって頭に手を乗っけてくるわ……あんたが男だったらあたし、惚れてるわ”…と。
だから年上でもなんでも仲良い人にはしてしまうのだ。
だから、おそ松を撫でてしまったのは無意識だ。わたしのせいじゃない‼︎(言い訳)
「……………っ、⁉︎」
