第2章 カラ松一日体験〜導入、おそ松編〜
「………飲めるぞ?」
(カラ松多分ブラック飲めないな、強がりで頼んで結局砂糖入れるタイプだわ。
でも、私甘いものと甘いコーヒーの組み合わせは、甘すぎて気持ち悪くなるから甘いものを食べる時の飲み物はブラックコーヒーって決まってるんだよねぇー、だから今日だけブラックコーヒーが飲めるカラ松という事でここは一つよろしく!)
「へーーー」
差し出していたショートケーキの苺を持っていたフォークでぶすっと挿して口に運びモグモグしているおそ松。美味しいのか私を見ていたさっきみたいな顔では無くなっていた。
「………おそ松、ほら」
私もスプーンを持ちショートケーキを一口サイズに切り持ち上げおそ松の顔の前に差し出す。
「…………はぁ⁉︎ほらって何だ!こんな人いる所で出来るかよ、恥ずかしい!」
「………あっ、すまん」
(男同士であーんってしないんだっけ、うわ、やっちまった‼︎自然とやってしまった‼︎
つーか、今おそ松に要求してた事って結構やばいよね、おそ松とカラ松みたいな青年があーんしてたら私絶対ガン見する自信あるもん!)
仕方がないからショートケーキを口に運ぶ。うっま!苺の酸味と甘さ控えめのクリームが最高に合う!
「兄貴!このケーキむちゃくちゃ旨いぞ!チーズケーキも一口貰ってもいいか?」
「……半分こ。」
「…………ん?」
「お前が言い出したんだろ!半分こしようって!」
「あ、あぁ…!そうだなっ」
私がそう返すとおそ松は少し雑だが均等に半分に分けてくれたので次はチーズケーキを一口口の中に入れる。んんんっ、濃厚でおいしーー!ケーキとコーヒーって何でこんなに相性がいいんだろう?はぁ、幸せ…。
カフェラテとケーキを美味しそうに食べるおそ松を怒られない程度に見ながら私は味わうように最後の一口を口に入れた。
「美味しかった、ありがとうな兄貴!トド松にもお礼言わなくちゃな!」
「えぇ〜?あのドライモンスターにお礼言ったら何請求されるか分かんないよ〜?」
「でもトド松に教えてもらわなかったら美味しいケーキ食べられなかっただろう?」
「あーもー分かったよ!もう昼になるし家に帰んぞ‼︎」
「おう」
次は十四松と野球をする事になっているけれど、おそ松と遊んでいる時を思い返すと大体食べていた気がする。
少し胃を休ませてから十四松と遊ぼうと思う。
