第2章 カラ松一日体験〜導入、おそ松編〜
「チーズケーキとショートケーキ、どっちにすっかなぁ
…」
「じゃあ、俺はショートケーキとブレンドコーヒーにするかな。アイスの方で。悩んでるんだったらチーズケーキにしたらどうだ?」
「なんっ………チッ」
「なんで舌打ちをするんだ!おそまぁつ⁉︎」
「店員さーん、チーズケーキとショートケーキ、ブレンドコーヒーとカフェラテ、アイスで」
「無視しないでくれ!」
無言のまんま会計を済ませるとスタスタと空いている席に座ってしまう、私もそれを追いかけ席に座った。
(はぁああっ…おそ松の反応かーわぁいい…
多分カラ松だったらなんで怒ってるんだ?とか思うと思うけどあるサイトでおそ松さんのイラスト、漫画、小説を見まくった私にはおそ松の考えてることなんて丸わかり。多分”何なんだよこいつ俺が二つのケーキで悩んでるからって片方のケーキ頼んでんじゃねーよ!ぜってー、半分こすればいいだろう?とか言うんだろ⁉︎このナルシストサイコパス野郎‼︎”とか思ってるんだろ〜なぁ〜
最高、美味しい、ありがとうございます。グヘヘ)
「なぁ、今日のお前何なの…?」
「何だ、俺…なんかおそ松にしてしまったのか…?」(確信犯)
「………はぁ…なんでもねぇよ……クソ」
そう言いながらテーブルに突っ伏してしまった。
その状態から少し経った後に店員さんが頼んだものを持ってきたと同時におそ松は顔を上げた。
「お待たせ致しました、ブレンドコーヒーのお客様は砂糖お付けいたしますか?」
「いや、要らないな」
「かしこまりました!ごゆっくりどうぞ」
テーブルに並べられたケーキはとても美味しそうだ。
こちらに置かれたショートケーキをおそ松の方に向けるとあからさまに嫌な顔をされた。
「なんだよ」
「いや、ショートケーキも食べたいんだろう?半分こしようと思ってな。苺も食べていいぞ?」
別に私そこまで苺好きじゃないし、逆に全部おそ松に全部あげて美味しそうに食べてる姿を眺めたい。心のシャッター押しまくるからさ!
目の前にあるブレンドコーヒーにストローを挿し一口飲んでみる、ここのお店のコーヒー苦味が強くて美味しいなぁ、流石トッティがオススメしてたお店なだけあるわ。
コーヒーを飲みながらおそ松を見ると、私のことをジッと見ていた。
「コーヒー、ブラックで飲めたっけ?強がりかと思ったけどそうでもなさそーだし」
