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バーでの出会い

第11章 真実


満足いく物も買えたし

そろそろ帰らなければ

明日は仕事だし色々と準備しなければいけないものもある

「あれ?」


恭雅が見当たらない


とりあえず電話かけてみるか


プルルルルルル


『あ、もしもし?』


「恭雅?どこにいるの?」

『君の後ろ』


「うわ、びっくりした

どこいってたの?」


『ん、ちょっと買いたいものがあっちにあってさ』


「そうなの」


『うん、あもう大丈夫?』

「うんいいもの買えた」

『よかった、じゃあそろそろ帰ろうか』


「うん」


そう言って駐車場に止めてある車へと向かった



『紫音ー?車そっちじゃないよ?』


「え、そうだっけ、こっちに止めた気がしてたんだけどなー」


『相変わらず方向音痴』


「いいじゃん、ちゃんと帰れれば」


『へいへい、そうですねー』






「そういえば、何買ったの?」


『ん?ジャケットとー…』


「そうじゃなくて、帰り際いなくなってた時」


『ああ、プレゼント』


「誰の?」


『妹の』


「誕生日今月?」


『ちょうど明日なんだよ』


「え、早く言ってよー私もなんか買ったのに」


『いいって、別に』


「なんでよ!」


『いや、いいんだって』


恭雅の妹ちゃんとはよくガールズトークで盛り上がった

あと、恭雅がシスコンだってことも話してる時に聞いた


ただ、妹はそれを煙たがっているようだけど

そんなのお構いなし

普段からは想像もつかない

クールに見せてるだけで脳内は妹のことしか考えてなさそうだ


そんな話を聞いてから私はクール系な人を見ると

絶対にコイツは秘めているものがあるという変な目でしかイケメンを見られなくなった



というのは冗談だけど


たまに思ったりもする


「相変わらず、シスコン発揮してんだ

妹ちゃんに彼氏できたらどうするのよ」


『そんなの、呼び出して本当に幸せにできるのか追い詰めて追い詰めて追い詰めるに決まってるだろ』


「最悪の兄貴だ」


『当然でしょ?!我が子をそのへんのちゃらんぽらんに易々とくれるわけにはいかん』


「……ほんとやばいな」


『なんとでも言え』




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