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バーでの出会い

第11章 真実



『あ、ちょっとまだありますねー』


『ではごゆっくりご覧下さーい』




やっと行ってくれた

もういやよーこういうのコミュ障にとっては最悪

それになんか断わりづらいし

ていうか、

「なんで彼氏になってんの」


『え?いやいいかなーって』


「まあ、どうせ会うこともない人だしいいけど」


『んでしょ?じゃあ次行こ

紫音は欲しいのないの?』



「んー特に思いつかないんだけど、いろんなとこ見て回っていい?」


『うん、いいよ』







買い物に来るのもほとんどひとりだし

誰かと買い物に来るのってちょっと窮屈だ


なんか待たせてるみたいであせあせしてゆっくり見てられない


「あ、なんか他に欲しいのとか行きたいのとかあったら……」




何してんだ奴は


雑貨屋さんで、可愛い置物とか見てたけどなんか

ネジ巻きで動く何かと、隣の小さい子と同じレベルで戯れてる


「それ、そんな楽しい?」


『え?あ!見てこれネジ巻くとキモくない?!この動き!』


「うわ、確かに…」



『でしょー?あ、なんかいいのあった?』


「ううん、特に」


『じゃあ次行こっかー』



「うん」








恭雅ってやっぱり不思議


いつも誰かと来るとなんかその人を見失わないように


見かけてつまんなそうな顔してたら店出たり

気使ったりするけど


なんか、変な感じする


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