第11章 真実
「シェアハウスかー」
『どう?魅力的じゃない?
まあ、とりあえず中に入ろうよ』
ガチャ……
「うわ、なんだこれ」
『すごいでしょ』
「すごいっていうか、なんか執事とかいた方がいいんじゃないか的な」
『でしょ』
「これ、掃除するの大変そうだねー」
『ああ、それも気にすることないよ
週一で掃除の人が来てくれるようになってる』
「そんな賃貸あるの、意味わからない
そして一体いくらかかるんだ」
『だからお金のことは気にしないの
ほかの部屋も見に行こう』
『ここと、ここにベット 各部屋にトイレ、シャワー室
向こうに行けば湯船もちゃんとあるよ』
「……」
『あとはキッチン、冷蔵庫はのちのち運んでくるし、
リビングには備え付けのテレビ、このへんにソファーかな』
「テレビでか……」
『まあ、ざっとこんなもんかな
どう?それなりにプライベート空間あるし
俺とシェアハウスしない?』