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バーでの出会い

第11章 真実


1時間後約束通りお迎えが来た


『よお、そんじゃ行くか』


「うん」


そして、家の前に止められていた恭雅の車へと乗り込んだ




『そういえば、紫音って免許持ってるんだっけ』


「え?ああ、うん一応ね」


『ペーパー?』


「うん、就職してから全く運転してないし

今運転したらやばそう」


『してみる?』


「今の話ちゃんと聞いてた?」



『うん』


「事故ってもいいわけ?」



『……まだ生きていたいです』


「ふっ」


『え、なんかおかしい事言った?』


「その顔」


『顔?』


「恭雅って時々すんごい真面目な顔してしょうもない冗談いうの」


『そんな変な顔してる?』


「なんか、私の中ではツボ」


『人とツボが違うもんな、変人さん』


「変人じゃありませんー」



『……どうだか』


「なによ」


『いや別にー』




「なんなのよ……ところで、どこ行くの?」



『ん?ああ、実はさ引っ越そうかなーって思ってんだけど、なんか紫音にアドバイス的なのでももらってみようかなぁなんて思ったりしたもんで』


「え、普通は不動産屋さんと見に行くんじゃないの?」


『ま、まぁそこは色々とね』


「へえ、今どきそういうところがあるのね」


『あ、着いた、ここなんだけど……』



「でっか!え、何一軒家?」


『うん』


「ここに一人で住もうとしてるわけ?」


『ま、まぁ』


「え、嘘でしょ?」




『うん、嘘』




「ですよねー

でもじゃあ誰が住むの?」



『俺と紫音』


「なんで私と?」


『実はこのへんで仕事するようになるから
朝も弱いし、元々住んでるところからは少し遠いから借りちゃおうかと思って
とは言っても数ヶ月だけだけど』


「え、だからなんで私まで?」



『……ご飯作ってくれる人いないから』



「はい?」


『それに、紫音だって仕事場から近いでしょ?

朝が弱いあなたには最適の場所では?!』


「そんな必死に売り込んでくるな」


『……だめ?』


「ダメ?って言われても……一軒家だし、見るからに家賃高そうだし無理だよー」


『そこは、心配しないで、払わなくてもいいから』

「え?なんで?」

『いや、いいんだって』
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