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バーでの出会い

第11章 真実


時間が欲しい

とは言ったものの浩二と今まで過ごしていた時間がなくなったからだいぶ暇になってしまった

これといった趣味もないし、友達も多いわけじゃないから遊びに行くところもない

ただ、この住んでいる場所から少しだけ離れたくなった



けど、宛があるわけもないからどうしよう……

海外?


は仕事に行けなくなる


実家もだいぶ遠い





どうしたものかと考えていると電話が鳴った




「はい、もしもし」



『もしもし?紫音?』


「どうしたの恭雅」


『どうせ暇してるんだろうなーって』


「何を失礼な!ちゃんと……暇です」


『ぶっ流石じゃん』


「うるさいから」


『ちょっとさ、色々あって大変なところ悪いんだけど

付き合ってほしい場所があってさ』


「なに?別にいいけど」



『じゃあ今から一時間後に迎えにいくから準備しといてね』



「ええ?わかった」


『よし、それじゃあまた後でー』




そういえば、昔も突然のお誘いがあって、それっていつも私がなにかに悩んでいる時で

恭雅と会って話してる時は、悩んでたことも全部忘れていたような気がする


私の気持ち読み取られてるのかな

それともストーカーでずっと見張られてるとか……






まあ、そんなことはないと思うけど


なんでだろう……


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