第9章 幸せにするのは
再生してからしばらく怖いところなかったし
これならもそんな怖くないと思うからだいじょう…
「ねぇ、」
『なに?』
「クッションとかある?」
『クッション?なに眠くなった?』
「いや、あのそうじゃなくて…ひっ」
『……もしかして』
「言ったじゃん!怖いの嫌だって!」
か、可愛すぎ…
『そんなクッションなんて言わないで、僕にしがみつけばいいのに』
「そんなことできな…っ」
ガシッ
『あれ?できないんじゃなかったの?しっかり腕に抱きついてるけど』
「これは違くて!」
『いいって、そんな強がらなくて』
「・・・」
『ていうか、僕がこのままがいい』
「え?」
『だから、このまま腕に抱きついてて欲しい』
「恥ずかしいから・・・」
『だめ、離れたら今から紫音一人にするよ』
「それはやだ!」
『じゃあこのままね』
「・・・」