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バーでの出会い

第4章 ツンデレ


「別に見とれてません。」


『嘘つけ』


「見てないってば!今日どこ行くか知らないけど早く準備しないと…」


『そうだな。洗い物くらいするよ』


「ありがとう」







『準備できたー?』


「あー、もうちょい待って」


『何してんの?』


「ねえ、これ着たらこのジャケットじゃ変かな?」


『んー他に何ある?』


「あそこにかかってるの」



『あーこれ、がいいかな?』


「さすがですな」


『すっごく可愛いよ』


「どっちかと言えばかっこいい系だと思うんだけど」

『紫音が着れば可愛くなるの!』

「えーじゃあこれやめようかな」

『なんで!!いいじゃんこれで行こうよー』


「まあ、時間ないしいいか」



『そうそう!ほら、いこー!あ、歩き慣れた靴だよね? 』


「え、ああ大丈夫」




____車内

「ねえ」

『ん?』


「どこ行くかほんとに教えてくれないの?」



『うん内緒ー』


「そっか」


『…手、繋ぎたいんだけど、いい?』


「う、うん」



『やっぱ手小さいね』


「もう少し指が長かったら良かったんだけどねー」



『この手がいいからだめ』



「ふっ。でも私も浩二のこの手、好きだよ」



『お、どこが、どこが?』


「ええーとね、大きくてゴツゴツしてて…よくわかんないけど好き!」


『ふっよく分かんないってなに』


「いいの、なんか感でいいなってなるの!」



『… かわいいな』


「ん?なに?」



『いや、独り言 あ、そうだ。まだ時間かかるし、暴露大会しよう』


「暴露大会?!」


『そう、なんでもいいよ、これが好きとかこれは絶対無理ーとかこんな体験しちゃいましたーとかさ』


「えーいざとなると思いつかないな」



『じゃあ、好きな異性の仕草は?』


「んー……仕草って言うのかな、腕まくりする所?」


『それのどこがいいの?』


「筋肉の筋とか腕まくり似合う人が好き」


『ほお、じゃあ…』


「私も浩二に質問させて!」


『いいよ』


「好きな異性のタイプ」


『紫音みたいな人』



「そうじゃなくて!優しいとかそういうの!」


『価値観合う人がいいな』


「私と価値観合ってると思ってるの?」
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