第4章 ツンデレ
『え、もちろん』
「そう」
『うん』
「…」
『なに、どうしたの』
「え?別に何もないけど、ただ年離れてるのに価値観が同じってことは自分老けてるのかなーって」
『俺がおじさんだって言いたいわけ?!』
「うん」
『えーひどいよー』
「ふっ」
『鼻で笑うな!』
「ごめんごめん」
『いいよ、紫音かわいいから許す♡』
「なにそれ なんかさ、見た目と中身のギャップ激しすぎない?」
『どういうこと?』
「だってそんなに男前な顔してるのにその、ねえ?」
『デレるってか』
「うん」
『そこがまたいいだろ?』
「…」
『哀れむような目で見るな』
「……ほかの人にはやらないでね」
『え?!え!?今なんて言った?!』
「何でもない…」
『え、まって?!ちょー可愛いんだけど!おじさん食べちゃいたい!』
「…は?」
『ねえ、車止めてもいい?顔、ガン見してちゅーしたい』
「真顔で言わないでくれます?ここ高速だしやめて、ちゃんと運転して」
『あ、サービスエ…「行きません」
『は、はい』
そこから10分も経たないうちに寝てしまった
『起きてー着いたよー』
「…ん ここ、どこ?」
『どうよ!軽井沢!自然豊かでいいでしょー』
「どうして軽井沢?」
『いや、俺が前から行きたいとは思ってたんだけど、自然豊かだし涼しいし、癒されたいなーと思ってさ紫音と一緒に』
「懐かしー」
『来たことあるの?』
「うん、小さい頃にスキーしに来たりアウトレットに来たことある」
『へえ!紫音スキーできるんだ!かっこいー』
「別にかっこよくはないよ」
『なになに、スポーツウーマンってやつですか』
「違うって生まれ雪国だからそうなってるだけ」
『ふーんでもいいなーそういうの、俺ずっと周りがコンクリートしかいくらいの場所で育ったから羨ましいよ『 』
「じゃあスキーしにこようか!」
『え!俺運動神経はいいけどスキーはちょっと…』
「運動神経いいならできるでしょ、しかも自分で運動神経いいって言ってるしっ おっかし」
『なんだよ笑うなって!また今度その話しよう、な?
だからほら行こ』