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バーでの出会い

第18章 大切な人


コンコン


彼女がいる部屋をノックした



「はぁーい」



ドアの開く音と同時に俺が目にしたものが疲れた今の俺には刺激が強すぎて


『あ、お、お前なんて格好して出てきてんだ』


「なんて格好ってジーパンとキャミソール」


『いや、見ればわかるからそれは』




「じゃあなに?」



『いや、だってキャミの下の…』


「あ、見えてた?やばいやばい」




『やばいやばいじゃないから、お前だってそんなに背高くないんだから大体の奴なら見えてるぞ』



「いや、ごめんて」




『まあ、いいや中入れてくれ』


「うん」



確かに人よりは胸はない…


なんて本人の前で言ったら怒られるけど、だからって無防備すぎる


俺、ウエディングドレス見た時からずっとやばかったのに


ここは神聖な場所だって、我慢してたのに



もう、死にそうなんですけど

崩れるように部屋にあったソファーに倒れる

『紫音ー』



「んぁ?なに?」


化粧を落としながら返事をしてきた彼女


『ちょっと来て』


「もうちょっと待って、顔洗ってから行く」



……もう!いじけるよ?!


『紫音ー』



「だから、ちょっと待ってってー」



『あと1分以内に顔洗って来なかったら、変なことするよ』



「ええ!1分はしんどいって!」


…そんなに、されたくないっての?てか、そんなに急げるのかよ


さっき来る気無かっただろ


『はい、あと20秒ー』


「わわわわわ、待って待って!」



『5.4.3.2.1ー』



「はい!ギリギリセーフ!」



『0.5秒遅かったーはい、罰としてチューしなさい』



「なんで!間に合ってたのにー」




しょうがないなーなんて言いながらちゃんとキスしてくれた



うへへ…元気でたー


「…単純」



『おい、今なんてったよ!』


「なんでもー」


『ちゃんと聞こえたぞ!単純って!悪かったな単純で!いいだろ!嫁さんにチューしてもらって機嫌直っても!』




「はいはい、そうですねー」



『おまっ、今夜覚悟しとけよ』



そうして、俺達の新しい生活が始まった
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