• テキストサイズ

バーでの出会い

第18章 大切な人





いい意味でも悪い意味でも記憶に残ってる結婚式から数年後



『待てー!奏ー』


奏『いやーこないでー!』



俺は今3歳になる娘、奏を追いかけている



奏『おかーさーん!お父さんいやー!』


『お父さん傷つく!』



「確かにいやねー」


『なんで!』


「だってねぇ?奏のこと追いかけてる時物凄く変態みたいな顔して追っかけてるよ?だからやなんだよね、奏?」



奏『そー!でもその顔たまにお母さんにもしてるー!いやー』


『ああ!それは言わない約束だろ?』


「何のこと?」



『いいや、何でもないんだよ…それ以上聞くと身体に障るだろうから聞かない方が』



「大丈夫だよ、元気に育ってるって言われたし、そんな弱い子じゃないよ」





そう、俺達には二人目ができていた


男の子、もうすぐ生まれる予定だ


名前は…そうだなー




って違う違う!いまはそれどころじゃない



俺がたまにこっそりウエディングドレスを着た紫音の写真を見てニヤけてるなんて…言えたもんじゃない


それに、たまにそれで…ゴホン




…察してくれ


だってかまってくれないんだもん!奏ばっか!


奏『お母さん見てるんだってーそれしか言ってくれなかったー』


「恭雅?何見てたの?」


ま、まぁ写真みてたくらいなら言ってもいいか



『…ウエディングドレスの写真』



「そんなに気に入ってるの?w」



『当たり前だ!スマホのフォルダにもいっぱい入ってて、見てよ!』





「見てよってw

ん?このマーク付いてるのは何?」



『ああ、それは一番のお気に入りでな!それで…あ』




「あ ってなによ」



『あ、いやその…キニシナイデ』



危ない危ない興奮しすぎて言いそうになった




…でももう、手遅れか


その顔気付かれてる


「なんで、そういうことするのー」




『だ、、だって奏ばっかかまってるし、それに今はお腹にもいるし
俺のこと見えてないのかと思うくらいで…寂しかったんだもん!』



奏『え?なになに?お父さんなにしたの?』


「奏がもう少しおっきくなったら教えてあげるね?全部」



『全部なんてやめてよ、愛しの娘に引かれたくないよ』



「それはもう、無理ね」



『最悪…』


/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp