第18章 大切な人
指示されたとおりにドアの前でしばらく待っていると浩二来た
浩二『もう少ししたら紫音が来る、そしたらそのドアを開けて入れ』
『ああ』
浩二『…よかっただろ?ドレス』
『凄くな…ありがとう』
浩二『俺がやりたくて頼んだことだ、喜んでもらえて嬉しいよ』
『絶対幸せにするから…』
浩二『辛くなったらいつでも来いって言ってあるからな』
『はあ?!ダメに決まってんだろ!』
浩二『え、でもちゃんと了解を得たよ?あ、ほら丁度来た
辛くなったら俺のとこ来るんだもんな?』
「え?あ、うん」
『「うん」じゃないんですけど?!てか何それ、可愛すぎなんですけど!』
「いひひーこれもデザインしたのは浩二だよ
凄いよねー何でもできて」
浩二『大した事じゃないよw』
『おいそこ!照れるな!オレの嫁さんが言ったことは全部お世辞に過ぎないんだからな!惚れ直すなー』
浩二『はいはい、すみませんでしたー準備整ってるので早く入ってくださーい(棒)』
『覚悟しとけよー!』
って俺がヤツに叫んだ時には目の前のドアが開いてて、皆の目線が痛い…
「恭雅…いくよ?w」
俺は恥ずかしくて顔を上げられなかった
紫音に引っ張られるようにして席にたどり着く
「大丈夫?顔、真っ赤w」
『う、うん…多分』
ただでさえ登場が恥ずかしかったのに、俺の昔の恥ずかしい、黒歴史とされている思い出ムービーが流されてもう死にそうだった
今度は何をされるかと思ったら、美味しいはずの料理も味がしない
これ、なに?!幸せっていうか…なんか違くない?
その後も記念撮影やら何やらであっという間に時間が過ぎた
司会者『幸せに満ちた素晴らしい日々を送られることでしょう
これから、おふたりの新しい人生を歩み始めます
皆さん盛大な拍手でお送りください』
会場をあとにした俺らは、すぐに控え室に戻り着替えた
スーツは会社の時着るけど、これは特別だよな
気がぎゅっと引き締まる感じするけど
…疲れたー確かに思い出に残るいい結婚式だったと思う
色々な意味で
そろそろ紫音も着替え終わってるかな?