• テキストサイズ

バーでの出会い

第18章 大切な人


それから披露宴会場へと移動するため1度着替えに控え室に戻る



ドアを開けると紫音が立っていた




『え?何でここに?』




「準備してもらってるから、その間ちょっと話したくて」



『なに?』




「さっき、ヘッドホンで流れてた曲わかった?」




『…ああ、もちろん』


「あの曲、私好きなの…恭雅との思い出の曲、ってことに私はしてるんだけどw」



『俺もだよ』



「よかった、覚えててくれて」


『当たり前だろ?』



「それでね、私今人生の中で一番幸せ
こうやって恭雅とずっと一緒にいられればって思ってた

私が辛い時いつもそばにいてくれた、それが例え使命感みたいなのから来たものでも」


『…え?』

「実はね、何となく分かってたの
最初は自意識過剰かなとか思ってたけど、恭雅みたいな人が私に話しかけてくるはずないしね」



『俺みたいな人って…』



「だってそうでしょ?私地味だったし、仲いい子とかとしか話さないし
それに比べて恭雅はムードメーカーで大勢の中の中心人物」



『そんなんじゃないよ』



「少なくとも、私にはそう見えてた

だからそんな正反対な人が私に話しかけてくるなんておかしいでしょ?w」



『…』




「恭雅と話していうちに、少し自分が変われた気がするの
もっと前向きに生きていこうって、あの曲みたいに…

今度はあの曲通りに私が恭雅を支えようって、その第一歩が今日


その日が来るなんて、私すっごい幸せ!これからは私頑張るから、頼ってほしい!」



『紫音…』



『恭雅、大好き』



そう言って紫音は俺に抱きついてきた


…くそっなんて可愛いやつだ




今にもぶっ飛びそうな理性を抑えたけどやっぱりちょっとだけ…


頬にキスをした



『お前、可愛すぎ』

紫音の顔を見ると顔が真っ赤だ



ああ、キスも我慢しておけばよかった…


「…あ、連絡入ってる

そこに着替えあるから着て、あのドア出て左に真っ直ぐ行ったとこにあるドアの前で立っててまた浩二が来るから」



さっきまでの可愛い真っ赤な顔はどこかにいってしまって

でも、それで良かった

これ以上可愛いことされたらもう…爆発




今夜覚悟しておけよなー


/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp