第18章 大切な人
『紫音、すぐにとは言わない、紫音のタイミングでいい
俺と結婚してくれませんか?』
ついに言ってしまった
溢れる想いが、彼女への好きという気持ちが止まらなくて
「…はいっ」
ってそんな顔で、泣きそうな笑顔で返事が返ってきて
俺はまた彼女に抱きついた
『ありがとう、ありがとう本当に』
彼女から離れるとそっとキスをした
_1年半後
俺達は結婚式場にいる
そう、結婚式当日
タキシードを着て彼女の控え室に向かう
その途中に浩二と会った
浩二『おめでとう』
『ああ、ありがとう この式の準備全部やってくれたんだってな、あと、彼女のウエディングドレスのデザインも』
浩二『約束したからな、俺もいい経験になったし、何より彼女が喜んでくれたみたいだし嬉しいよ』
『感謝してる、本当に、ありがとう』
浩二『もうやめてくれ、気持ち悪いw』
『なんだよ、せっかく礼を言ってるのに』
浩二『そう言えば、ドレスまだ見てないんだってな』
『ああ、なんか秘密って言って見せてくれなかった、だからこれから見に行こうかと』
浩二『……ああ、それなら見に行かない方がいい』
『何でだよ』
浩二『何でもだ、それにさっき恭雅は部屋に入れるなっていわれた、本番まで見せてくれないらしいぞw』
『嘘だろ、お前は見たのか?』
浩二『当たり前だろ、俺がデザインしたんだし』
『ずるいなー』
浩二『まあ、楽しみにしてろよ』
『ちっ』
浩二『じゃあまた後でなー』
なんで俺には見せてくれないんだよ!
まあ、紫音が着るんだから何着ても綺麗なのは想像つく